TARO100祭@六本木ヒルズアリーナ_2/26

岡本太郎の生誕100歳を祝う音楽イベントに出演したOKAMOTO'Sを見てきました。

不覚にも出遅れてしまい、到着した時には半円形のステージを囲むイス席は全て埋まり、さらにその外側にも三重くらいの見物客の輪が出来ていた。予想以上の盛況!
まだ、OKAMOTO'Sが『10'S』をリリースしたばかりの頃だったら、こんなに集客力は無かっただろう。人気が力強さを出してきた本当に丁度良いタイミングにあわせたような誕生日だなぁと思う。
会場でまず目に付いたのは、半屋外のステージの上で、こっちを睨みつけているようにして浮かんでいる(釣り下がっている)『太陽の顔』のバルーン。直径8Mだったらしい。ステージの背景も、岡本太郎記念館のような植物と作品オブジェで飾られ、どんな野外ステージとも違った雰囲気。
緩やかなスロープで客席のほうが高い位置になっているので、ステージからはお客が壁のように見えるに違いない。そんなお客をやや見上げるようなステージも初めてなんじゃないだろうか。

開場少し前に着いていた友人によると、リハでは『Stomp〜』と今日のための新曲をやったらしい。お客も既に周りに集まり始めているステージで、本編でやると思われる曲をリハで演奏するなんて珍しい気がする。
フェスでの転換中のリハは、音確認と指ならしだけでなく、お客へのサービスも兼ねているような彼らなので、大体、ライブ本編で割愛するような曲をやるんだけれど、この特別な日のライブは何か勝手が違ったのだろうか?階段上から見下ろせる位置からだと、レイジがバスドラを打つ足の様子が見れたそうで、それは見たかった!

いい感じで流されている洋楽ロックのBGMに体を軽く揺らしながら待機。イス席はなくなっていたけれど、最初からオカモトズを座ってみる気はゼロだったので無問題。ベース側には、ハマのいつものフェンダーのメイン機とともに、オレンジベースがサブとしてセットされる。


やっとオカモトズ登場!『Stomp Feet Stomp』の音と、それをを聞いて思わず立ち上がる前列のオカモトズファン。それにつられて、イスに座っていた人が次々と立ち上がり(前が見えないからね・笑)、あっという間に総立ちライブに早変わり!
『Beek』で横ノリに揺れるお客の波が目に気持ちいい。ショウが「今日は岡本太郎の100歳のお祝いだぜ!せっかくのお祝いなんだから、みんなの笑ってる顔が見たいぜ!」と『笑って笑って』が掻き鳴らされる。そして次の『20』まで激しく突っ走ったところで、ショウのMC。

「今やった曲は『20(トゥエンティ)』といって、俺達が20歳になった時に作った曲です。これからやる次の曲は、岡本太郎の100歳のお祝いの為に俺たちが作った曲です。」
「俺たち、高校生の頃から(オカモトズという名前のバンドを)やってて、その頃みんなで岡本太郎美術館へ行った時に、そこの(手の形の)イスのオブジェに座って写真撮って、(バンドの)ポスターにして学校に貼ろうぜって言ってたんだけど…、職員の人にアッサリ『撮影禁止です』って言われちゃって(笑)。
それが今日はこんな栄えあるイベントに呼んでもらえて本当に嬉しいです!」
素敵な岡本太郎エピソード!
(※太郎の作品は全て触れるので、座るところまではOK)

そして、そんなTARO100祭のために書き下ろした新曲とは…?
これが叩き付けるような激しい曲だった。とにかくショウが顔を真っ赤にしながらシャウトし、酸欠になってるんじゃないかとwオカモトズの曲の中で、一番歌詞も少ないんじゃないかな。もう一度ライブか音源で聞くのが楽しみ!

激しい新曲の後は、明るい感じで『Run Chicken Run』。このカヴァー、メジャーな曲ではないらしいけれど、スキップでもしたくなるような楽しさがあって、ある意味とてもポップだと思う。楽器が4人とも目立つし(ショウのブルース・ハープも耳に残る)
このインストに乗せて、ショウが「メンバー紹介!」
「ベース、ハマ・オカモト、ドラム、オカモト・レイジ、ギター、オカモト・コウキ!…そして、俺がヴォーカルのオカモト・ショウ!」
いつもならここで終わるはずのところ、背後の太陽の顔をバッと指し示し…
「そして最後は、オカモト・タロウ〜!!」
わ!岡本太郎をメンバーにしちゃった!かっちょいい〜!

そのまま『恋をしようよ』になだれ込んで、『Run Run Run』で疾走を締めくくった。会場からはもちろん盛大な拍手!

そしてメンバー退場…と思いきや、楽器から離れてなにかを待つようにステージ中央へ集まるオカモトズ。するとスタッフが透明のカップに明らかにオレンジジュースとおぼしき液体を入れて持ってきた。4人にジュースが行き渡ると、アナウンスだったかな?
「それではみなさん、岡本太郎100祭、おめでとうございます。かんぱーい!」
オカモトズのライブで立って踊っていたお客さんたちはほとんど飲み物を手に持っていなかったので、ちょっと変な感じだった(笑)。


↑ほぼ日イトイ新聞のプレス取材より。
ほぼ日イトイ新聞(こちらにたくさんライブ前後やライブ中の写真あり)

◆セトリ◆
Stomp Feet Stomp
Beek
笑って笑って
20
新曲
Run Chicken Run
恋をしようよ
Run Run Run

音響はライブハウスに比べると良いとは言いがたいステージだったけれど、そんな中、通りすがりの人も思わず足を止めて楽しくなれる素晴らしいアクトだったと思う。
個人的予想としては、岡本太郎のためのライブだから『人間大嫌い』なんて合いそうだからやるんじゃないかと思っていたのだけれど、太郎のための新曲があったからやらなかったのかな。
マダラはやらないだろうと思っていたし、マダラは赤い照明のあるライブハウスでやって欲しいから、むしろ無くてホッとしたくらいw

ライブ後のサイン会にも沢山の人が並んでいました(200人近く?という話)。腰を曲げながら終始人当たりよくサインを書いてくれたオカモトズの皆さん、ありがとう&お疲れ様!
ショウ君は汗をかいたシャツを着替えて、ミック・ジャガーのTシャツになっていたのだけれど、若い頃のミックだったので、遠目に「ショウ君、自分の顔のTシャツ着てるの?」と一瞬思った人も居たそうで(笑)。

↓このポスターのミックだったかなぁ?

会場にはメッセージ記入用の太陽の顔バルーンも置いてあり、ライブ前にオカモトズメンバーも左目の良い位置にバッチリ。『Kick out the eyes!』っていいね!
私も100歳まで生きてロックなおばあちゃんになる宣言を添えてきました。



◆記事が一番詳しくて写真(クリックすると拡大)も良かったニュースサイト。
http://mfound.jp/topics/2011/02/002196.html