カリカ単独ライブ『しゃべるコント』

22日、23日と、銀座・博品館劇場での単独ライブに行ってきました。

申し訳ないことに、LIVE STAND3日間参加の疲れと寝不足がたたって、昨日は中盤、ちょこちょこ気を失ってしまった…(汗)。今日は、睡眠を取ってきて、たっっぷり楽しんできました。思い切って2日間チケを買っておいて良かった〜。

音楽と映像は、毎度カッコイイねぇ。OPのZAZEN BOYSのほか、サカナクションRADWIMPSくるり、などなど(私は詳しくないんで)。

OP映像で、今回のライブタイトルの趣旨が、「しゃべり倒すコント」だけでなく、「(カリカが喋らなくなっても)勝手にしゃべりはじめるコント」だと知り、なんて挑戦的なことをぶち上げるのかとドキっとした。

構成はさすがカリカ家城!言葉ではややこしくて説明できない。他のコントの内容が、他のコントのオチに関わっているとかだけでなく、全編が縦糸と横糸のように織り紡がれている。
エキストラ出演は、カリカライブにも良く出る、遠藤カスタマイズ逸人、コッセこういち、デッカチャン、エレベーターマンションの二人。

「帝のおとぎ話」
「ピザババア」
「男と男」
「ツチドル」
「A-CHI-RA」
「ネクハゲ」
「ズボンワールド」
「No1ボウヤ」
「天」

家城の演技が素晴らしかった!
特にピザババアの家城は、素晴らしい抑揚とリズムの声はもちろん、衣装や手の動きや、サンダル(ミュール?)の足捌きまで、全身丸ごと完成度が高かった!

ピザで子供を部屋に引き入れる謎のババア。一瞬、『お菓子の家』の魔女が頭をよぎった。その魔女のようなババアキャラを、ぶれることなく突き進みながら、芸能人の都市伝説もじりなネタとエロスネタ。徹子の部屋和田アキ子の真実(テレビの和田は1/10のレプリカ。本物の足音を消すために、花火が打ち上げられる)。心乱さずに汚い行動をするとわいせつ。
「ピザパーティーだよ!!」

家城的女形の魅力爆発だったなー。このまま40歳、50歳になっても現役舞台人でやれてる絵が浮かんだ。

そのあとの「男と男」の中でピザババアがトラウマになっている話も、素敵にわいせつだったw 「No1ボウヤ」で倒れて再登場したピザババアの「気高いことよ!」という叫びの艶っぽさよ。

人体実験だとか、性的にアブノーマルな表現も色々使われているので、DVDとか難しいんだろうなー。面白いのにっ。

コントとコントの間に、「コント後に着替えながらのフリートーク風」コントが3箇所ほど入れられていて、これも良かった。ジャクソンに追悼w
個人的に、「フリートーク風のトークの中に(ミニコントでなく)本格コントを埋め込む」という構成のライブを誰かやらないかなと思っていたので、嬉しかった。
着替えという演出は思いつかなかったのだけれど、着替えで動きながら喋るほうが、変化や笑いどころが増えるなぁ。でもこの手、今のライセンスとかは使えないな。キャーキャーでとんでもないことに(笑)。あと3年位したらできるだろうか?
他の芸人とセリフを被らせてバトンタッチして消えていくのがカッコ良かった。

全然まとまりませんが、結構凄かったって話です。

演出などが、ほとんど演劇ってかんじ。でも、俳優さんのコメディを大して見たことがあるわけじゃないんですが、俳優さんがやるのとはやっぱり違うと思う。芸人らしい間とか愛嬌とか、不真面目さとかがあると思う。

エンディングで、林のパネルに餃子を押し付けてるような、小学生らしさも持ち合わせているところが好きです。


カリカMEETS vol.4の発表。

11月6日(金)7(土)8(日)
下北沢 北沢タウンホール
チケット詳細は8月末発表

単独ライブは来年の6月にやるそうです。そんな先の予定まで(笑)。