PUPPY'S SOVEREIGN CAFE@風知空知_4/27

月イチ開催の延原達治氏アコースティックライブに、先月に続いて行って来ました。

スタートはJust my imagination(The Temptations)からだったかな。先月も聞かせてくれた定番的な曲から、ちょっとチャレンジしてレパートリーに加えようとしている様子のものまで色々でした。
お客の多くは耳の肥えた常連さんばかりという意識があるのか、ひとりライブももう結構な回数だろうに、「プレッシャーかけないでね。まぁ慣れたけど」なんて言う延原氏(笑)。まぁどんなベテランでも、どんな小さな会場でも、ステージに出るときというのは緊張するものでしょうし、いい緊張感を持っていてくれるというのは歓迎すべきことなのかなと思います。

休憩を挟んだ後半は、Satisfaction(The Rolling Stones)からスタート!(^ ^)
3本目のギターに持ち替え、I'm a king bee (Slim Harpo)から始まり、I'm Talking About You(Chuck Berry)やその前後あたりは、(皆座ってこそいるけれど)会場も延原氏もノリノリな空気で、特に楽しかった。

「今日は雨の日の火曜日に来てくれてありがとう。なのでRuby Tuesday(Rolling Stones)やります」先月も来月も火曜日ですけどね(笑)。いやむしろ、来月(5/25)もどうぞRuby Tuesday演って下さい。

前回と同じ3本のギターに加えて、アンコールでは「この子を人前に出すのは初めて」という『ソブリンデラックス』という名前のついたギターを引っ張り出して、2曲ほど披露。


演奏の合間には、風船のように軽くフワフワと転がっていく、延原節トーク・・・(以下)
知人がブルーレイの良い赤外線ビデオカメラ持ってるんだけど、それで暗闇ライブを撮影したら背景と一緒になっちゃうんだよね、…(自分たちが)イリオモテヤマネコみたいでさ、でもああいうPVも面白いかもね、赤外線の白黒みたいな映像で、急にチラッと乙ちゃん(Ba)が映ってサッと消えたりするの(笑)。
ニートビーツのPAN氏が先日トークライブやって、なかなか上手くいったって言ってたけど、その数日前からPAN氏のお喋りが止まらなくなってて、ちょっと立ち話をしてるかと思うと2時間も喋ってて『あれ!まだそこに居たの?』みたいな、トークライブの準備運動かよって(笑)。ニートビーツの音楽ライブよりも、そのトークライブの売れ行きのほうが良かったんだよね、みんな音楽好きじゃないのぉ?あれだよね、テレビで話の上手い芸人さんを皆見過ぎだから、そういうの求めちゃうんじゃない?
今度引っ越すことになったから、テレビ捨てるぞ!って思ってたら、母親が『あんたまだ対応してないんでしょ』って地デジ対応のテレビを引っ越し祝いにあげるって言ってきた。そんなの要らないからダイソンの掃除機がいいって言ったら自分で買えってさ。テレビよりラジオ聞こうぜ、でもテレビを見てこんな知識を得た!と思うことはあるけど、(運転しながら眠気覚ましに聞いてる)昼のラジオを聞いてて、ためになった!ってことは無いなぁ。FMじゃなくって絶対AMでしょ、知人がハム無線やってて、アメリカにいるときリュックからアンテナ伸びてて『なんだよそれ!』ってなったなぁ。
ラジオといえば、1960年代の『海賊ラジオ』@イギリス。あれだけロックバンドが沢山生まれた国なのに、当時のBBCは1日15分しか音楽を流してなかったんだよ。それでね・・・。


この『海賊ラジオ』の話は有名なのだと思いますが、ネットにあったピーター・バラカントークを転載しておきます。
ピーター・バラカンが語る、海賊ラジオと『パイレーツ・ロック』

「今でこそロック・ミュージックと呼ばれるのは、あまりに当たり前すぎて誰も疑問にも思わないかもしれないが、60年代にザ・ビートルズが生まれた頃は、まだロックとは呼ばれておらず、“ポップ・ミュージック”と言われていました」

「イギリスで海賊ラジオが始まったのは1963年。それまでは、民放放送は全くなく国営放送のBBC英国放送協会)だけでした。このBBCという組織は堅苦しく、また、ラジオでレコードばかりかかるとミュージシャンの仕事がなくなるということで、(ミュージシャンの)組合が放送局に対して規制を強いていたのです。でも若者たちのレコードを聴きたいという欲求が高まります。そして、欲求があるところにサービスが生まれました。1963年、レイディオ・キャロラインがイギリスの法律の及ばない国際海域のオンボロ船の上で開局されました。その後に、レイディオ・ロンドンという海賊ラジオも誕生します」


お客さんにラジオ好きの人がいて、その人に東京湾に船浮かべてラジオやりなよ」とムチャ振りをする延原氏(笑)。イリオモテヤマネコといい、東京湾のラジオ船といい、結構面白い絵がパッと浮かぶ、発想の気持ちいいトークをしてくれて楽しめました。映画『パイレーツ・ロック』見たいなぁ!

そして、気持ち良さそうに体をずっとスイングさせながら弾いて歌う延原氏をじっくり目の前で見ていると、義務教育のピアニカやリコーダーですら四苦八苦していた己の楽器センスの無さを承知で、ギターを弾けるようになりたくなる衝動に駆られました。
そんなルビー・チューズディ。