『10's』発売日、つれづれ感想

昨日タワレコフライングゲットした『10'』を聞いております。同時に黒猫の『猫Pack』とオカモトズお薦めの『Nuggets』も買ったので、順においおい聞いていきます。

とりあえず発売日ということで、つれづれにだらだらと感想。音楽的になんか変なこと言っててもご容赦。

1曲目はデジスタ・ティーンズのエンディングや挿入曲としても使われている『スマッシュ』。これはストレートで、歌詞の内容的に、中高生がドストライクかな。
2曲目は1stアルバムにも入っていてライブでもおなじみな『Beek』。ウネウネと踊れる曲。好き好き〜。
曲については”ライブ感”が表現できるよう頑張ったと言っていたけれど、曲順っていうのも、きっとライブを意識してるよね?個人的には1,2曲目で準備運動OK!って感じ(笑)。
体がほぐれてきたところで、3曲目の『Baby Don't Stop』でピッチを上げて踊りましょう!踊り好きとしてはたまらないドライブ感がたっぷりな音と曲で、体が勝手に動く!歌も演奏も、レイジの声と思われる「ホゥー!!」の叫びも後半の手拍子もいい感じ(本当のライブではレイジがドラムを叩きながら叫ぶのは難しいので、これはアルバムならではの味付け)。
一回踊って発散した後には、おやすみマー君(仮題)改め『おやすみ君(きみ)のこと』と、THE WHOの名曲のカバー『The Kids are Alright』で、ちょっぴり切ない感じの恋がからんだ青春の歌を2曲続けて。
この2曲は、温度感みたいなものがとても良く似ていると思う。ハイティーンの瑞々しさというか、THE WHOの時代の若者も、今の若者も、「こういう気持ちはおんなじだよね」と言っている感じがしました。ハーフなだけあって、ショウの英語は普通に上手いし、カバーはテンポも同じだからほぼそのまんま!(笑)ショウの声質もこれらの曲に良く合ってると思う。強く叫ぶ曲とかでは、声量とかシャウトなカッコイイ歌い方をもっと磨いていって欲しいなと思うけれど。ショウの歌い方は、なんか結構優しいんだよね。

そして、6曲目は『Run Chicken Run』のインスト!良いねぇ。農家でもないのに、実家の庭で鶏を何羽も飼っていた田舎者の私としては、ギターで表現される鶏の鳴き声が、本当に鶏っぽいところが気に入った!特に最後のところ(笑)。するするっと入ってくるベースがまた渋いぃ!これはこれで延々リピートしていられる。

Run Chicken Runの音の雰囲気の流れを上手く受けるようなイントロで、はいまた踊り始めて下さいよ〜というかのように始まった7曲目、『まじないの歌』。レトロなダンスパーティーが広がる。そして8曲目のルースターズのカバー『恋をしようよ』へ。
『恋をしようよ』は、You TubeにあるFACTORYのと比べてもらったら分かりやすいですが、これまでのライブのとは結構違う感じ。ギターを重ねてあるこっちも良いなぁ。
歌詞が、原曲どおり「オレはただお前と」になってる(笑)。関西弁に染まっている私は、「オレはただあんたと」のほうが好きなので、ライブでは今後も「あんた」を希望!!

そしてトラック9の『RUN RUN RUN』。この曲、演奏がとても好きなので、PVにもなってくれて嬉しい。このアルバムの一応リード曲ってことなのかな?
ベースとドラムの重低音のリズムに、地平線の向こうから野生動物の群れがドドドド…と走ってくるようなイメージが浮かび、ギターのリフが巻き上がる白煙みたい。1:50〜の、ギターのギュギュギュ!のところは、疾走していた野生動物が(目の前に天敵でも見つけたのか)ブレーキをかけてターンしているといったところ。



アルバム最後の曲は『マダラ』。ライブでは中盤に使って、インストの間にショウがバンドやメンバー紹介をしたり、コールアンドレスポンスで客とのコミュニケーションをとって一体感を高めていく曲として使われることが多いナンバー。
実は、オカモトズの曲のなかでもかなり好きな曲なので、アルバムのラストにたっぷりやってくれて非常に嬉しい。
フリーな部分が多いので、ライブでは演奏が毎回ちょっとずつ違うのを感じれるのも楽しみの一つですが、歌詞も大好き!!

『マダラ』
ギャーギャーわめいてる 子供叫んでる
足りない気持ち ひとりぼっち
グリーンのスポーツカー
イスが並んでる
ママはもういない
ひとりきり


世界が変わるその時
世界が変わるその時
世界が変わるその時
誰の助けもいらないよ


花が散り 目の前の 群衆に 立ち尽くす 水の中に 突っ立って
HOW?HOW?HOW?HOW?HOW?HOW?HOW?

世界が変わるその時
世界が変わるその時
世界が変わるその時
誰も助けちゃくれないよ

(ピッチが上がって)
右回り白ピンクてんてんてんゲロ吐きそう
静まり返った学生の前 困り果てる
急に突きつけられた現実に戸惑って
世界が変わる瞬間 味わってる


まだまだここにいれるかな
まだまだここにいれるかな
まだまだここにいれるかな

いつか太陽のぼって さようなら さようなら

私にとっては、昔の色々な原風景や思い出が生々しくフラッシュバックしてきそうな、いっぽう今、オカモトズと同世代の高校生や大学生の人間にとっては、なんだか色々と『渦中』の自分を当てはめてしまいそうな歌詞。これが曲にもとても良く合っていると思う。

作詞担当のショウが「心がけている」と言うとおり、辞書を引かないと意味が分からないような単語はひとつも入っていない。抽象的そうでいて、とても生生しさを感じます。『誰の助けもいらないよ』『世界が変わる瞬間 味わってる』といったところには、強さも感じます。ショウ、結構詩人やん!と思った次第。

ライブに行かれる方は、『世界が変わるその時×3』のところで、一緒に腕を振り上げて叫ぶように!!(笑)


以上、『10's』を買いたてでの感想でした!また日が経ってから聞くと、違う印象になったりするかもしれませんね。音楽ですから。
なんだかんだとこの半年で、オカモトズの出るライブを9回見たなぁ。そして記念すべき(?)10回目のライブが明日!