震災_幻のライブ_そしてこれからの持久戦

地震以降、NHKツイッターでの情報収集とツイート発言のみしていましたが、軽く個人的まとめ。

●震災
2011年3月11日(金)の昼下がり、正確には14時46分ごろ。
「あれ?地震だね」「ちょっと大きい?長いね」から、すぐに「(かなり老朽化しているはずの社屋1階から)ちょっと外に出たほうがいい!」に変わり、建物から窓ガラスが落下しても大丈夫そうな距離を推しはかりつつ、路上に一時避難しました。
ぐにゃりぐにゃりと地面が動く感触は、なんとも言いがたいものでした。

揺れが落ち着いてから社内に戻り、すぐにネットで情報を調べて驚愕したのは、震源地が宮城沖ということ。
「東京でこの揺れなら、宮城方面は一体!!」
その後、電車が止まっているせいで一部の社員は社内泊も覚悟となったため、買出し班などが出て、ある種の活気をみせる社内。そして、衝撃的な津波の第一報映像…。

結局この日、私は夜中の1時ごろに自宅に着くことが出来ました。
幸い、自宅は1階だったせいで揺れが小さかったようで、大して倒れたものも無く、基本的に破損した物はありませんでした。電気ガス水道も無事でした。実際23区の被害は軽微であり、関東でも、茨城・千葉・神奈川といった地域(特に茨城)で被害が大きかった様子。


●幻のライブ
実は、翌日の飛行機で友人と高知へ一泊旅行に行く予定でした。第一目的は、OKAMOTO'Sのツアーライブ。ハマ・オカモトの誕生日ライブでもあり、皆と一緒に祝いたいというのもありました。
しかし、余震も心配される中、高知からの帰りの便が止まる可能性も少なくなく、月曜日に会社を休むということは絶対に避けたかったので、キャンセルを決定。大地震ということで、航空会社も国内線全線のキャンセルを全額返金扱いにしてくれており、楽天トラベルで予約したビジネスホテルも、事前キャンセルなら全額戻ってくる様子で一安心。

そして、オカモトズのツアーは、金曜日の高松ライブこそ(地震直後で状況が何も分からないまま)実施されたものの、土日の高知・岡山公演は、協議の結果、中止となってしまいました。
高知の中止は直前に決まったため、ライブハウスに集まった人たちに、オカモトズとサンボマスターのメンバーひとりひとりから謝罪の挨拶があったそうです。


●これからの持久戦
津波の被害の実情が判明してくるにつれ、死亡者数だけでも阪神淡路大震災を上回る規模になる恐れが出てきたと思います。本当に本当に恐ろしい数字です。
内戦が起こっているわけでもなく、食料が無いわけでも伝染病が流行しているわけでもない平和な先進国で、一瞬にして数千人の命が奪われたという事実に、学生時代、世界の飢餓を少しでも減らすようにという事を考えながら勉強する分野の端くれにいた者としては、なんとも言いがたい気持ちです。

時間との戦いでもある当面の救援活動は、自衛隊を始めとした専門の人員にお願いするしかありませんが、一方、一市民としては、生き残った被災者のこれからの生活への支援を行って行く必要があります。
阪神淡路大震災の当時、まだ自分で働いて1円も稼いだことが無く、四国の片田舎でぼんやり学校に通っていた私は、阪神淡路大震災に何か行動した記憶がありません(小額の募金くらいはしたかもしれませんが)。
今回は、もうそんな子供ではないので、義援金については送金先を良く選んで、大人の支援がしたいと思っています。

まずは、OKAMOTO'Sのツアーライブのキャンセルで返ってくる、往復航空運賃(超早割りなので安い)、ホテル代、ライブチケット代を全て義援金に当てます。

1回だけでなく、その後も継続的に支援していきたいと思います。


原発
日々刻々と変わる状況に、ハラハラする思いの福島第一原発
とりあえず専門家のQ&Aや解説ページを貼っておきます。
『MIT研究者Dr. Josef Oehmenによる福島第一原発事故解説』
http://blog.livedoor.jp/lunarmodule7/archives/2406950.html
原発に関するQ&Aまとめ』
http://smc-japan.sakura.ne.jp/?p=752

浪花節にも聞えるかもしれませんが、Dr. Josef Oehmenの最後のパラグラフにはちょっと胸を打たれました。

炉心溶融が進む最悪のシナリオを通ったとしても、環境中への影響は極めて限定的に封じ込められることに留意して欲しい。40年前に建築された原子力発電所が、想定基準値をはるかに超えるM9.0という地震に遭遇し、その中で機能不全に陥りながらも最後の一線を超えないように現場の方々の不眠不休の努力が続けられている。そんな中で、根拠なく不安を煽り立てるような言説を流すことは、彼らへの冒涜であるばかりか、無用な社会混乱を引き起こし、不測の事態を誘発しかねない。正しい情報を正しく理解して、必要な行動をとるようにしたい。

今後、日本の電力をどうしていくのかをイチから考えるためにも、原発のことをもっと良く勉強する必要があると思いました。