紅布×OKAMOTO'S present 『What can I do!!』

恵比寿リキッドルームでのワンマンライブの翌日、続けて、新宿のオカモトズのホームである紅布で、特別ワンマンライブを見てきました。

いや〜これがかなり楽しかった!
前半はオカモトズのルーツ紹介とでもいうようなカバーライブ。しかも、何度もMCを入れて、カバー曲の紹介やそれにまつわるメンバーのこぼれ話を4人があれこれ喋るという、ファンには嬉しいアットホームな内容。

オカモトズによるカバーは、選曲もその演奏もとてもいいので、「カバーばっかりのライブやって欲しいなぁ。オリジナルを作っているミュージシャンに、あんまり言うのは失礼かもしれないけど…」と常日頃思っていた私には、願ったり叶ったり!個人的には、後半もずっとカバーだらけでも良かったくらい(笑)。こういうの、またやって欲しいデス。

当初、震災後にチャリティーライブとして開催が発表されたので、震災のせいでブッキングに穴が空いたところに、オカモトズが入ったのかな?と思っていたのですが、もともと、ツアーファイナル後のサプライズライブとして企画を考えていて、そこに震災があったので収益を全額義援金にすることにしたというのが実際のところだったそう。

どうりで、ファイナル翌日の土曜の夜なんて、急にハコが空いたにしてはタイミング良すぎると思った(笑)。

【セトリ&レポ】

①TOWN MASSACRE
②Walking The Dog (Rufus Thomas / covered by The Rolling Stones)

1曲目はオカモトズのオリジナルで、インディーズ時代の1stに入っているノリノリのインストナンバー。やけに物騒なタイトルなのは何かへのオマージュなのか、高校生の若気の至りか。ショウもルールイスのようにハープをプイプイ♪

2曲やって、さっそくMC。TOWN MASSACREをやったは2年ぶり!とレイジが言うと、
ハマ「僕なんて初めてですよ。知らないから、(今日のために)『オカモトズ』をコピーしたし(笑)」
ハマが加入してからは初めての演奏だったようで、確かに、加入してからまだ2年経ってないもんねw

2曲目のWalking The Dogも、リハでは良くやっている曲だけれど本番のステージでやったのは久しぶりだというメンバー。私もフェスの音出しタイムでしか聞いたことないかも。

ショウ「元はRufus Thomasの曲で、いろんな人にカバーされているんだけど、俺たちはストーンズのを聴いてカッコイイ〜☆と思って」

③Got My Mojo Workin' (Muddy Waters他)
④Memphis Tennessee(Chuck Berry/ Vince Taylor版)。
⑤The Kids are Alright (The Who)

3曲目のGot My Mojo Workin'がまたノリノリで楽しくって、私はめっちゃジタバタと(混みあっていたのでその場で)踊ってたんだけど、みんなノリ悪すぎ!
私だってちゃんと知っているわけじゃないけれど、こんなの、もう1小節目から有無を言わさずノリノリじゃないですか!ジャワ語だろうとスワヒリ語だろうと踊らなきゃ(笑)。
”モ〜ジョ〜ウァーキン”のところで腕を上げたりしていたのは、私の他数人くらい?ショウが上手に煽ってくれてたんだから、”モ〜ジョ〜ウォーキン”のC&Rがもっと起きて欲しかった。バディガイのこんな感じみたいに↓

The Kids are Alrightまで3曲演奏したところでまたMC。
ハマ「いま3曲やりましたけど、1曲目(Got My Mojo Workin')は僕がやりたいって主張して(セトリに)入れた曲で〜」
とハマが喋っているのにレイジがドラムセットの中から、
レイジ「”猫ふんじゃった”みたいなもんだってね!」と横槍w

ハマ「・・・えーと、僕らのようなガレージなバンドをやる人たちなら、みんな最初の最初に演奏する曲なんですよ。ピアノをやる人でいえば”猫ふんじゃった”のような。・・・ここで『あ〜なるほど』というリアクションが(客から)くるはずだったのに、話の組み立てを無視してそこを先に(レイジが)言うっていうね・・・(-o-;)」ww

ショウ「いろんな人のバージョンがあるんだけど・・・(みんな)誰のを意識してやった?」

マディ・ウォーターとシャドウズの間くらい〜、俺はカップスも〜、などと色々な名前が飛び交う。

ショウ「(誰のVer.でやるとか)そういう確認もせずにやってたっていうのが今分かった(笑)」

4曲目はMemphis Tennessee。パートナーと向かい合って踊りたくなるな〜。1小節毎に右へ左へ前へ後ろへ〜♪ってね。コウキ(のブログ)によると、Vince Taylor版で演ったとのこと。


5曲目は、2ndアルバム『10'S』でカバーしているThe Kids are Alright。これはライブでもちょくちょくやっているし、CDにも入れているし、そもそも超有名曲ということで、サビではみんな手を緩やかに振りながら堪能。

ハマが「こぼれ話をすると〜」と口を開くと、すかさずレイジが「”こぼれ話”って前置きで話し始める話ってどんな話!?誰得?港区?」と茶々入れで閉口させるw

しかし、音楽には真面目なレイジ。オタク気質を発動して、この曲はできるだけ忠実にコピーしたかったそうで。
ザ・フー本人たちの音源だけでもいくつもあって、その中でもキースが曲終わりにスティックを置く音が入っちゃってるバージョンを選んでコピーしたそうで、『10'S』をちゃんと聴いてみてね、とのこと。この、スティックをスネア辺りに置く時のカタカタ…という音によって、生身の人間の存在感が出てて良い感じになっている。

ハマ「そんなにこだわったのに、キースが叩きながら上げてる声は、何回もチャレンジしといて『これ無理!声入れながら叩くとリズムが崩れる!』って諦めてるしぃ〜」

⑥Route 66 (The Rolling Stones Ver.)

ハマ「はい、またMCです〜」
お次は、今演奏したストーンズのルート66、そのオリジナルレコードをここで聴いてみましょう、という趣向!
オカモトズのワンマンライブでは定番になってきたDJ将元君がレコードを掛けてくれる。
ミックの声が若〜い(笑)。ショウの声より可愛いくらいw

続いて、今度は今からやる曲のオリジナルを先に聴いてもらいます、とのこと!
レイジ「俺のレコ自慢なんですけどー。USツアーのときにシアトルで手に入れたソニックスのザ・ウィッチ。これ、日本ではなかなか手に入らないと思うんですよね」

ハマ「もっと自慢するかと思ったら(それだけ?)」とハマが茶々を入れると、反応するレイジ。

レイジ「地球上でこれ持ってるの、絶対オレだけ!!99%確実にオレだけ!」ww

⑦The Witch (The Sonics)

というわけで、最初のほうを少しだけ流してから、オカモトズがフル演奏。いやぁズシンズシンとかっこいい〜。

8曲目はストゥージズ。中学生の時に結成したオカモトズ。
ショウ「その頃は『子どもセンター』で練習してたんで、『子どもセンター』でこれを弾いているという状況を想像しながら聞いて欲しい(笑)」

そしてここでオカモトズからプレゼントがあるとのこと。
まず、レイジからお客さんに質問。「これからレコードプレーヤーを買って聴いてみたいなと思っている人〜」
私を含めた何人かが手を上げる。
レイジ「えーと、じゃぁ今手を上げた人、コウキとジャンケンして下さい。あ、手が増えた!
ハマ「なんか嗅ぎ付けたね」そりゃそうだw

ジャンケンで勝ち残った女の子2人には・・・なんとそれぞれストーンズとストゥージズのレコードがプレゼント!

ストーンズは、そのジャケ写と一曲目がRoute 66ということから、『The Rolling Stones(UK版)』だった様子。ストゥージズも、演奏したT.V. Eyeが入った『Funhouse』。

あと、この日はハマが白い5角形ベースを使っていて、1曲目から7曲目までこれだったと思う。その後は(写真後方に控えている)いつもの愛器に持ち替えていた。

Photo by DJ SHOUGEN


⑧T.V. Eye (The Stooges)
⑨あッ!(村八分

締めは村八分の『あッ!』。これは解説なし。解説不要ってことでしょう。歌詞が歌詞なので、これは本当にライブでしか聴くことが出来ないレア曲。シンプルに鋭く突きつけてくるいい歌詞だと思います。

後半は、定番のカヴァーも含めたセトリで、前半ゆったりだった分、一気に最後まで。

⑩Insane Man
⑪Beek
⑫笑って笑って
⑬マダラ
⑭恋をしようよ(ルースターズ
⑮Run Run Run

マダラの中盤、グワーっとハマとコウキの弾き合い終りくらいでコウキのレスポールの弦が1本切れたので、ショウのC&Rに移行する合間にSGに持ち替えていた。切れるの久しぶりに見たな〜。弦が一本弛んだままギタリストが弾き続けているところって、ちょっとハラハラしながら見るのが楽しかったりする(笑)。

アンコール
⑯Run Chicken Run (Link Wray)
⑰Kick Out The Jams (MC5)
⑱Stomp Feet Stomp

Run Chicken Runの終わり方も、オリジナルっぽくいい感じにするために色々やってみたよね〜というオカモトズ。結局、マネージャーが耳にティッシュを詰めてアンプのそばに待機して、いいタイミングでプチっと切るというアナログな方法で録ったとのこと。

アンコールの2つのカバーの後でも、Stomp Feet Stompは違和感のないガレージ臭がして素敵。


プライベーツの延原さんが見に来ていたのを終演後に見つけて、ちょっとご挨拶(いちファンとして)。

自称、一番のオカモトズファンである延原さん。
「あの曲とかあの曲もやらないのかよ〜、もっとやれやれ〜って思ってた(笑)」とおっしゃってたので、延原さんからもっとやるよう圧力かけておいて下さいっ!とお願いしておきましたw

楽しかった!もっとオカモトズの音楽授業(実演付き)が聴きたいなぁw